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日々のこと

気が向いたときに好き勝手書いてます

電王戦第1局

駄文
電王戦第1局、プロ棋士が勝った。
去年はコンピュータソフトが勝ち越したことを考えれば、まず初戦でプロ棋士が勝ったという事実は残り4局にも期待が持てる良い結果だろう。プログラムの発達は急成長を遂げている。年々どんどん歯が立たなくなっていく。

結果からどの局面のどの一手が敗着手となったのか、人の思考は記憶として当人にしか残らないが、コンピュータソフトの過程はログとして残る。開発者の平岡拓也氏は対戦前日のブログ「電王戦FINAL 初戦 - buoyance」で、
Aperyは負ける時は最後の一手まで指します。開発者に投了の権利があるらしいですが、どんな勝ち目の無い状況になろうとも、途中で投げません。一部の将棋ファンからしたら退屈になるかも知れませんが、もしもプログラムに興味を持ってくれた人がいるなら、、、負ける直前のコンピュータの特徴的な手は新鮮に映るかもかも知れません。折角棋譜が残るのだから、コンピュータの特徴的な手を残したいと思います。
と記していた。対局後、平岡拓也氏は当日の思考ログ・ソースコードをブログ「Apery のログ、実行ファイル、ソースコード - buoyance」で公開している。彼は将棋という頭脳スポーツに挑み、強いソフトを作るという目的の他に、プログラミングの普及をも目的としているのだろう。
棋士には「美しい棋譜を残す」という概念がある。美しいものを残す。おそらく対局当日、「投了」を行わないことについて、将棋界隈の人には色々思われ、言われたと思います。もちろん郷に入れば剛に従う以上、当然のこと。それでも、勝ちを目指すことが最終命題であるコンピュータにおいて、投了という選択肢は難しい。だからルール上、開発者に投了の権利を設けている。

強いプログラムソフトを作るということは、ある程度のところまで到達した。今後も、今と同じレギュレーション、棋士段位相手ならコンピュータソフトは棋士に勝ち越していくだろう。それでも開発者達は、より優れたプログラミングを求める。きっとやめられないよね。より勝率の高いものや、精度があり正解を素早く導き出すもの。それだけでなく、より美しい棋譜を残すものだって生まれてくるはず。方向性で、開発者毎の色が出ていくのだと思います。
「美しさ」の表現、難しいと思いますが、郷に従う上では避けては通れない道。これから先も楽しみで仕方がない。