パスピエのライブとかの話。
こんばんわ。
客が嫌いだからあのバンドのライブには行かない。
って自分の話とかも
レジーのブログ 激動の2013年を経て、パスピエはどこへ向かうのか
を読んで。
レジー「象徴的な事象として、「好きなバンドかぶったらRT」ってフォーマットのツイートでパスピエが出てくるケースがここ1年で圧倒的に増えたね」
司会者「あー」
レジー「そういう文化圏の人たちが一気に流れてきた。そりゃあれだけポップでノリも良い音楽をやってればそうなって然るべきだし、今のマーケットで基盤を固めるにはそのあたりをとらないといけないってのは明白なんだけど、個人的な印象としては支持層の変わるスピードが思ってた以上に早かったです」
司会者「ライブの雰囲気も大きく変わりましたね」
レジー「そうね。7月のリキッドだったと思うけど、オープニングSEで手拍子が出た時はさすがにびっくりした。モッシュしながら聴く音楽だとも到底思えないけどステージ前は最近そんな感じになってるよね。12月のブリッツで前の方で見てたらペットボトルで水撒いてる人がいたり。パスピエのライブで服が濡れるとは思ってもみなかった。で、僕はこの状況を勝手に「セカオワ・シンドローム」って呼んでるんですけど」
2012年にパスピエを初めて見たとき、完全にポスト相対性理論でした。
『ONOMIMONO』が出た後くらいかと。
パスピエ「トロイメライ」Music Video - YouTube
ステージの立ち方も、歌い方もどこか似たような雰囲気だし、のんびりゆらゆらしてる客が多かった印象。
CD出すたび相対性理論から離れていった気がする。個人的には今回のシングルも凄い良い感じで好きです。
パスピエ - MATATABISTEP, Passepied - MATATABISTEP (Music Video) - YouTube
これね。
で、
レジー「(前略)たとえば、“世界の終わり”というバンドのファンと“SEKAI NO OWARI”というバンドのファンって、きれいに入れ替わってると思うんですよね。それはもう鮮やかなくらいに」
司会者「「『EARTH』は好きだったけど今はね・・・」って人すごい多いですよね」
レジー「うん。僕もそのクチなんですけど。で、そういう形で一度離れたファンってたぶん戻ってこない。(後略)」
司会者「ブレイクと支持の拡大に伴うファン層の入れ替わり、みたいな話ですかね」
レジー「イノベーター理論で言うところのイノベーター・アーリーアダプターがブレイクを機に一気に離れていく感じというか。もちろん尖った人だけに聴いてもらっても世の中的なインパクトは持ちえないから間口を広げる方向に行くこと自体は100%正しいと思うんだけど、その過程で「現象関係なく早めにそのバンドの魅力に気づいたファン」が剥がされていくってのはあんまり幸福なプロセスじゃないような気がしていて」
司会者「「あのバンド売れちゃって変わったな」みたいな話はセカオワに限らずどこの世界でもあるんじゃないですかね」
レジー「それはそうなんだけどね、セカオワに関しては「古参ファンの思い込み」みたいなことではなくて明確にターゲットというか届けたい層を変えてるんじゃないかなあ。で、そういう動きにリスナー側もビビッドに反応してると。その結果として、かなり大きな動員力やセールスパワーを持ったけど一方では「セカオワwww」みたいな感じの声も増えてきてますよね」
司会者「パスピエもその「セカオワ・シンドローム」になってるんじゃないか、ってことですか」
この話。
自分は完全にこれ。『イノベーター理論』はマーケティング用語なので分からない人はぐぐって見たら良いです。
バンドが新しい曲を作るのは当然だと思うし、それは表現者としてできることとやりたいことを天秤にかけるべきだと思います。客一人ひとりがバンドについていくかは、選択の自由だから好きにしたら良い。でも、最初にいた客って新しいもの好きだから、見切るのって凄い早いと思う。
客層変わったらバンド側はどうするのかはいつも思ってます。
新しいバンドに関して、情報がネットに溢れてるから
イノベーター、アーリーアダプターはガンガン開拓していくけど、アーリーマジョリティの客が厄介。
レイトマジョリティは音源だけで満足してるか、おとなしい。そんなイメージですね。
自分は曲は良いなーって思うけど、あのバンドは客が嫌いだからライブはまったく興味がないってバンド山ほどありますし。
おまけ
パスピエのライブマナーが問題になっているのでまとめてみた【モッシュはありなし?】 - NAVER まとめ
このまとめ読んでたから、今回のは記事にしました。別にパスピエがどうとかじゃなくて、ライブにいる客層の求めているものと演者側の間にある問題についてね。